Yahoo!広告、ABEMAへのインストリーム広告配信をスタート
Yahoo!広告が提供するディスプレイ広告の新しい配信オプション「インストリーム広告(運用型)」が、動画配信サービス「ABEMA」(旧AbemaTV)への配信を開始したことが明らかになった。1月22日に配信開始のアナウンスがあり、同日から掲載申込の受付がスタートしている。
この動きにより、Yahoo!広告を活用する広告主は、ABEMAの視聴者へ動画広告を届けられるようになり、従来の広告接触機会の拡大が図られる。番組ジャンルを指定するターゲティング機能も併せて活用できる点がポイントだ。
本稿では、ABEMA向けインストリーム広告の特徴や活用メリット、配信条件と今後の展望について整理していく。
インストリーム広告とは何か?
既存の広告メニューと比べて
「インストリーム広告(運用型)」は、動画配信中に再生される広告枠に動画を配信する形式の広告メニューだ。Yahoo!広告の運用型ディスプレイ広告から指定することで、動画コンテンツと連動した広告接触を可能にする。
近年、動画視聴行動がスマホやPCにとどまらず、インターネット接続機能を持つテレビ(コネクテッドTV)など大画面デバイスにも拡大している。これに合わせ、同広告はテレビ画面も含めた幅広いデバイスでの配信を可能としている。
ターゲティングの柔軟性
インストリーム広告は、視聴者の関心や行動に応じた細かなターゲティングが可能な点も特徴だ。番組ジャンルを軸に広告配信先を選べるため、スポーツ視聴者向け、ドラマ視聴者向けなど、視聴コンテキストに合わせた最適化ができるようになっている。
こうした特性を生かせば、商品やサービスのメッセージを適切なタイミングと環境で届けることができる。
ABEMAへの配信で広がるリーチ機会
視聴者層の多様化
ABEMAはニュース、アニメ、ドラマ、スポーツなど幅広いジャンルの番組を配信しており、多様な視聴者層が日々アクセスしている。このプラットフォームへの広告配信が可能になることで、これまでYahoo!広告の通常配信では届きにくかったユーザー層にアプローチできる余地が生まれる。
特に若年層やエンタメ系コンテンツ愛好者など、従来のWeb広告ではリーチが限定的だった層への接触機会が増えることは、広告戦略上の大きな価値と言える。
デバイス横断のメリット
配信対象がPC・スマホにとどまらず、コネクテッドTVも含まれる点もポイントだ。テレビ画面で流れるインストリーム広告は、従来のデジタル広告とは異なる大画面での視認性と没入感を提供する。
これにより、視聴者の日常的な動画体験の中へ自然に広告を溶け込ませることができ、視聴完了率やブランド想起の向上が期待される。
配信条件と導入の流れ
申し込み開始日と対象
ABEMAへのインストリーム広告は2026年1月22日より申込受付が始まっており、最短で1月28日からの配信が可能となっている。まずはYahoo!広告の営業担当者を通じて申し込み手続きを行う必要があるが、2月以降は対象広告主の拡大も予定されている。
広告仕様と最適化
動画の長さやクリエイティブ形式は、広告主の目的や配信先の番組特性に応じて選択が可能だ。短尺から中尺までの動画フォーマットに対応しており、視聴体験を妨げない形で広告を挿入できるという。
また、ターゲティング機能を用いた広告効果の最適化も行えるため、特定の視聴者層に対して効率的なアプローチが図れる点もメリットの一つだ。
メディア消費環境の変化と広告戦略
動画視聴の増加が広告領域を拡大
ここ数年で、動画視聴は単なるエンターテイメントから、ニュース・情報収集・趣味・スポーツ観戦など幅広い用途へと変化している。この状況下で、動画広告を戦略的に活用することの重要性が高まっている。ABEMAへの配信開始は、その潮流を反映した施策の一つといえる。
ブランド接触の新たな機会
視聴者が能動的にコンテンツを楽しむ時間帯に広告を配信することで、従来の検索連動型やフィード型広告とは異なるブランド接触の機会を創出することが可能になる。特に生活者の「視聴体験」と「広告接触」を自然に結びつけられる点は、広告効果の向上に寄与するだろう。
今後の展望
Yahoo!広告のインストリーム広告は、ABEMA以外の主要動画プラットフォームへの展開拡大が期待される。視聴行動が TV・スマホ・PC を横断する現代において、クロススクリーンでの広告接触機会の最適化は広告戦略における必須要件となりつつある。企業がブランドメッセージを視聴者に届けるためには、単一のチャネルにとどまらず、ユーザーの行動環境に合わせた広告配信設計が求められる。この点において、インストリーム広告をはじめとした動画広告の活用は、今後の広告戦略の主要な選択肢の一つとなるだろう。
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