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構造化データとは?SEOへの効果と初心者でもできる実装方法を解説

SEO対策を進めていると、「構造化データ」や「Schema.org」といった言葉を目にすることがあります。

構造化データは、Webページに掲載されている情報の意味を検索エンジンへわかりやすく伝えるための仕組みです。Googleも、ページ内容を理解するための明確な手掛かりとして構造化データを活用しています。

適切に設定すると、検索結果で通常より多くの情報が表示される「リッチリザルト」の対象になる可能性があるなど、SEOに取り組むうえでも知っておきたい施策のひとつです。

一方、「コードを書く必要がありそう」「専門知識がないと難しいのでは」と感じる方も少なくありません。

そこで本記事では、構造化データの基本的な仕組みからSEOとの関係、WordPressを利用している初心者でも取り組みやすい実装方法までわかりやすく解説します。

構造化データとは?

構造化データとは、Webページに掲載されている情報を一定のルールに沿って整理し、その情報が何を意味しているのか検索エンジンへ伝えるデータ形式です。

例えば、Webページに「10,000円」という文字が書かれていたとしても、それだけでは価格なのか予算なのか、検索エンジンが正確に判断できないケースがあります。

そこで構造化データを使って「これは商品の価格です」と意味付けすることで、ページに掲載されている情報をより明確に伝えられるようになります。

Googleも構造化データを「ページに関する情報を提供し、ページのコンテンツを分類するための標準化された形式」と説明しています。

構造化データと構造化マークアップの違い

似た言葉に「構造化マークアップ」があります。

厳密には、構造化データは検索エンジンへ伝えるために整理された情報そのものを指し、構造化マークアップは、その情報をWebページへ記述する作業や方法を指します。

つまり、

「構造化データ=伝えたい情報」
「構造化マークアップ=情報をページへ設定すること」

と考えると理解しやすいでしょう。

実際のSEO施策では、両者をまとめて「構造化データを設定する」と表現するケースも多くあります。

Schema.orgとは?

構造化データを記述するときに広く利用されている共通仕様が「Schema.org(スキーマ・ドット・オルグ)」です。

Schema.orgでは、Webページに掲載される情報を種類ごとに分類するため、多くのタイプやプロパティが定義されています。

例えば、ブログやニュース記事には「Article」、商品には「Product」、イベントには「Event」といったタイプがあります。

この共通ルールに沿って情報を記述することで、検索エンジンがページの意味や構造を判断しやすくなります。

構造化データにはどのような種類がある?

構造化データにはさまざまな種類があり、Webページの目的によって使い分けます。

代表的なものとして、次のようなタイプがあります。

・Article:ブログ記事やニュース記事
・BreadcrumbList:パンくずリスト
・Product:商品情報
・Event:イベントやセミナー情報
・Organization:会社や組織の情報
・LocalBusiness:店舗や施設の情報
・Recipe:料理やレシピ情報
・VideoObject:動画コンテンツ

Googleが検索結果の機能としてサポートしている構造化データは複数あり、対応する形式を正しく実装することでリッチリザルトの対象になる可能性があります。

例えばECサイトの商品ページでProductの構造化データを設定すると、商品価格や在庫状況、評価などが検索結果でより豊富に表示される可能性があります。

ただし、構造化データを実装すれば必ず特別な検索表示になるわけではありません。

構造化データはSEOにどのような効果がある?

構造化データはSEOと深い関係がありますが、「設定するだけで検索順位が上がる施策」と考えるのは適切ではありません。

重要なのは、検索エンジンがWebページの内容を理解しやすくなることです。

検索エンジンがページ内容を理解しやすくなる

構造化データを設定する大きな目的は、ページに含まれる情報の意味を検索エンジンへ明確に伝えることです。

例えば記事ページであれば、記事タイトル、公開日、著者などを構造化して伝えられます。

Googleがページの内容や情報の関係性を判断するための補助になるため、検索エンジンとのコミュニケーションを整える施策ともいえるでしょう。

リッチリザルトが表示される可能性がある

構造化データを実装する大きなメリットのひとつが、リッチリザルトの対象になる可能性があることです。

リッチリザルトとは、通常の検索結果よりも多くの情報を表示する検索結果の形式です。

商品情報や画像、レビュー、イベント情報などが追加表示されれば、通常の検索結果よりもユーザーの目に留まりやすくなる可能性があります。

Googleも、構造化データによってユーザーにとって魅力的な検索結果を表示できる場合があると説明しています。

検索結果からのクリック率改善が期待できる

検索結果で表示される情報量が増えることで、ユーザーはページへアクセスする前に内容を判断しやすくなります。

例えば商品を探しているユーザーに価格や在庫状況が表示されれば、「自分が探している商品だ」と判断したうえでクリックしてもらえる可能性があります。

そのため、構造化データは直接順位を上げるというより、検索結果での見え方を改善し、結果としてWebサイトへの流入を支援する施策として考えるとよいでしょう。

初心者でもできる構造化データの実装方法

構造化データというとプログラミングの知識が必要に思えますが、現在はCMSやプラグインを利用して設定できるケースもあります。

特にWordPressを利用しているサイトであれば、比較的取り組みやすいでしょう。

JSON-LD形式で記述する

構造化データには「JSON-LD」「Microdata」「RDFa」などの記述形式があります。

Googleでは、この中でもJSON-LDを推奨しています。

JSON-LDはHTML本文の各要素へ直接属性を追加するのではなく、構造化データをまとまったコードとして記述できるため、管理や修正を行いやすいのが特徴です。

構造化データを自分で実装する場合は、まずJSON-LDを中心に覚えておくとよいでしょう。

WordPressではプラグインを活用する

WordPressを利用している場合、SEO関連のプラグインや構造化データ専用プラグインを利用する方法があります。

テーマやプラグインによっては、記事情報やパンくずリストなどの構造化データが自動的に出力されているケースもあります。

そのため、いきなり新しい構造化データを追加するのではなく、まず現在のサイトでどのようなデータが出力されているのか確認することが重要です。

複数のプラグインやテーマから同じ構造化データが重複して出力される場合もあるため注意しましょう。

ページ内容に合ったタイプを選択する

構造化データでは、多く設定すればよいというわけではありません。

ブログ記事ならArticle、商品ページならProduct、イベントページならEventというように、実際のコンテンツに合ったタイプを選ぶ必要があります。

Googleは、ページ上でユーザーが確認できない情報を構造化データだけに記述することを避けるよう案内しています。

検索結果を目立たせることだけを目的に、実際には存在しない評価や価格などを設定しないようにしましょう。

構造化データを実装したら必ずテストする

構造化データは、コードを追加して終わりではありません。

記述ミスや必須情報の不足があると正しく認識されない可能性があるため、公開前後に確認することが大切です。

リッチリザルトテストを利用する

Googleが提供する「リッチリザルトテスト」を利用すると、そのページがGoogleのリッチリザルトに対応できる構造化データを含んでいるか確認できます。

Googleも構造化データの検証では、まずリッチリザルトテストを利用することを推奨しています。

URLまたはコードを入力するだけで確認できるため、専門的な知識がなくても比較的使いやすいツールです。

Schema Markup Validatorでも確認する

Schema.orgの仕様に沿った記述になっているかを確認したい場合は、「Schema Markup Validator」も活用できます。

リッチリザルトテストがGoogle検索の対応状況を確認するためのツールなのに対し、Schema Markup ValidatorはSchema.org全般の構文確認に向いています。

目的に応じて両方を使い分けるとよいでしょう。

Search Consoleで公開後も確認する

構造化データを実装した後は、Google Search Consoleも確認します。

公開したページをURL検査で確認し、Googleがページを正常に取得できているかチェックしましょう。

Googleも、構造化データを数ページへ実装したうえでURL検査ツールを利用し、Googleからどのように認識されているか確認する流れを案内しています。

構造化データを設定するときの注意点

構造化データは正しく使えば有効ですが、誤った情報を設定すると期待した効果につながりません。

ページに存在しない情報を設定しない

もっとも重要なのは、Webページに表示されている内容と構造化データの内容を一致させることです。

例えば実際のページにはレビューが掲載されていないのに、構造化データだけに評価情報を設定するといった使い方は避けましょう。

構造化データは検索エンジンをだますための仕組みではなく、ユーザーが閲覧できる情報を検索エンジンへ正しく伝えるためのものです。

リッチリザルトの表示は保証されない

構造化データを正しく設定していても、リッチリザルトが必ず表示されるとは限りません。

Googleは検索結果の表示をさまざまな要素から判断しているため、構造化データはあくまで対象になるための条件を整える施策と考えましょう。

「設定したのに検索結果が変わらない」という理由だけで実装に失敗したとは判断できません。

定期的に設定内容を見直す

構造化データに関するGoogleの検索機能や対応形式は変更されることがあります。

また、Webサイトのテーマ変更やプラグイン変更によって、構造化データの出力内容が変わる場合もあります。

実装後もSearch Consoleなどを確認し、エラーや警告が出ていないか定期的にチェックすることが重要です。

構造化データはSEOの土台を整える施策

構造化データは、ページ内の情報を検索エンジンへわかりやすく伝えるための仕組みです。

直接検索順位を上げるテクニックとして考えるのではなく、「このページには何が書かれているのか」を検索エンジンへ正確に伝えるためのSEO施策として活用することが重要です。

適切に実装すれば、リッチリザルトの対象となり、検索結果でページの情報がより伝わりやすくなる可能性もあります。

WordPressを利用している場合は、テーマやプラグインによってすでに構造化データが実装されていることも珍しくありません。まず現在の設定状況を確認し、ArticleやBreadcrumb、Organizationなど、自社サイトに必要なものから整備していくとよいでしょう。

実装後はリッチリザルトテストやSearch Consoleを使って正しく認識されているか確認し、継続的にメンテナンスすることも大切です。

コンテンツの品質や内部リンク、ページ表示速度などの基本的なSEO対策とあわせて構造化データを整備し、検索エンジンにもユーザーにも理解されやすいWebサイトを目指しましょう。